MOBAとは何か?日本で流行らない理由を解説
世界で大人気のゲームジャンルといえばMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)があります。
5対5や3対3といったチームに分かれて戦うチーム戦であり
相手の陣地を奪っていく陣取りゲームみたいなものなのですが
それぞれのチームメンバーには役割が存在しており
チームプレイによって戦っていくところに楽しさがあります。
代表的なMOBAといえばリーグオブレジェンド、Dota2があります。
最近、スマホゲームで「Arena of Valor(旧名:伝説対決)」も再登場していますが
世界には数億人規模のMOBAファンが存在しており、大きな市場になっています。
しかし、なぜか日本ではMOBAはあまり盛り上がっていません。
なぜ日本ではMOBAが盛り上がらないのか?
その原因について考察してみたいと思います。
【考察】ポケモンユナイト(MOBA)が日本でいまいち流行らない理由
MOBAを広めるべく最強のIPである「ポケモン」を使ったポケモンユナイトがニンテンドースイッチでも配信されましたが、いまいち盛り上がっていません。
厳密には
「限られたコアファンの中では盛り上がっているけど、一般層まで広がっていない」
といった方が正しい表現かもしれません。
ポケモンという最強コンテンツを使っても、いまいち広がらないことからも、実はMOBAというゲームジャンルと日本のユーザーとの相性の悪さが見えてきます。
そしてMOBAが広がらない理由は、eスポーツがいまいち日本で広がらない理由とも関連している部分がありそうです。
なぜ日本でMOBAが普及しないのか?
考えられるその原因についてあげてみましょう。
ルールが難解
初心者にとってMOBAは、あまりにもルールが難解でわかりにくい部分があります。
シンプルに、直感的にわかりやすいゲームでないと日本ではなかなか普及しない部分があります。
RPGやパズルはプレイ直後でもすぐにルールを理解しやすいですし
リアルスポーツの場合は、サッカーや、野球もルールは難解ですが、勝利が視覚的にわかりやすく、ルールもなんとなくわかりやすい部分があります。
一方でシミュレーションゲームや、リアルスポーツの場合はラグビーやアメフトなどはわかりにくい部分が多く、メジャーになりきれていない原因があります。
一方で海外ではアメフトやラグビーも人気だったりするので
実はルールの難解さに対する国別ユーザーの適応力の違いがあると思われます。
ゲームが面倒くさい
MOBAの場合はゲームが面倒くさい部分も日本市場における普及のネックになっていると推測できます。
手順を踏んでゲームをプレイしなければならない「面倒臭さ」は大きなハードルになります。
ゲームの面白さを体感する前に「面倒臭さ」を感じてしまうため、MOBAの本当の面白さにたどり着く前にゲームを投げてしまうからです。
1プレイが長過ぎる
MOBAは1プレイにかかる時間が長過ぎるのも日本のゲームユーザーの国民性との相性が悪いかもしれません。
日本のゲームファンは小さなプレイサイクルを、繰り返しプレイしていくタイプのゲームに慣れてしまっています。よって1プレイが長過ぎるゲームは耐えられなくなる傾向もありますし、そもそも日本のゲームユーザーの場合「細切れの時間」をうまく繋ぎ合わせてゲームを遊ぶ傾向が近年大きくなりつつあります。
じっくり時間をかけて1プレイを楽しむという遊び方に慣れていないのです。
上手くなるまでに時間がかかる(努力が必要)
MOBAの場合、ゲームとしてある程度、楽しく遊べるようになるまで時間がかかります。
つまりある程度、上手くなって楽しめるようになるまで努力が必要というわけです。格闘ゲームやシューティングゲーム、レースゲームも楽しめるようになるまで時間が必要なゲームジャンルですが、このような努力が必要なゲームジャンルはいずれも近年、ジャンルとしては衰退傾向にあります。
かつてファミコン時代にはこれらゲームジャンルも人気があったのですが、その当日と比べると「努力して楽しむゲーム」というものに対する意識が変化してきた、と思われます。
ゲームプレイヤーの腕に依存し過ぎる(運要素が少ない)
MOBAで勝利するためには、プレイヤーの腕が必要であり、どんなに課金しても勝利とは必ずしも直結しない部分があります。
つまりゲームがうまくない人、得意でない人は非常に厳しいゲームジャンルですし、ある程度、ゲームがうまくても中々勝利できないくらいにゲームとしてのハードルが高いジャンルといえます。
ゲームプレイヤーの腕に依存し過ぎるゲームは、どうしても一部の限られたファンのためのゲームになりがちで、新しいユーザーが入りにくい状況を作り出してしまいます。
この状況は海外でも同じではありますが、海外のユーザーの場合は、実際にプレイしなくてもみて楽しむ「観客として楽しむゲーム」という文化が存在しますが、これが日本ではあまり根付いていません。
実はeスポーツがメジャーになりきれない理由も同じものがありそうです。
eスポーツが流行らない理由とMOBAが流行らない理由には共通点あり
日本でも野球やサッカー、格闘の試合などをみに行く人は多いですが
ゲームの試合をみたいと思う人は日本ではまだまだ限られています。
両者の大きな違いは何か?
それは
野球やサッカー、格闘などは、実際にそれをやったり触れたりする場所が人生の中で存在するという点にあります。
しかも野球やサッカーは、日本全国どこで触れても「同じルールの野球やサッカー」です。
一方でMOBAやeスポーツで代表される格闘ゲームの場合は、同じMOBAや格闘ゲームというジャンルであっても、それぞれ異なるゲームタイトルが存在します。つまり同じMOBAや格闘ゲームというジャンルであっても攻略方法や遊び方が全然違うのです。
例えるならば
野球というスポーツの中に様々なルールや戦い方がある「野球A」「野球B」「野球C」が存在するようなものであり、異なる種目が乱立しているのがゲームの世界になります。
また日本においてはゲームは実際にプレイして楽しむもの
みて楽しむものではない
という文化が根強く存在します。
だって、小さい頃、友達の家に集まってファミコンを遊んでいた時、友達が遊んでいるファミコンを後ろでみている状況って全然楽しくないし
「早く順番が回ってこないかなぁ」
と思っていた経験が皆さんの中にもあることでしょう。
他人のゲームを見せられることほど辛くて退屈なことはない、そんな経験をしてきたわけで、ゲームを見て観客として純粋に楽しめないという体験がeスポーツやMOBAの普及に影響を与えているのかもしれません。
MOBAを日本で普及させるための方法
そもそもMOBAって何?
初心者にとっては、この時点でハードルが高いんですよね。
一方でスプラトゥーンもある意味MOBAの一種と考えられますよね。
チーム戦で陣取り合戦をするゲームシステムはMOBAにかなり近いものがあります。しかしスプラトゥーンはMOBAという表現はしていません。
実はMOBAとかeスポーツとか、そういったワーディングそのものが、普及の障害になっている可能性はあると思います。
実際にArena of Valorとか遊ぶと本当に面白いわけで、ハマってしまうからです。
でも「MOBAだよ、おすすめだよ」と友達におすすめしても
「MOBAって無理無理!」
と遊ぶ前に断念されてしまいます。
いっそのことMOBAというワードを捨てて「対戦協力ゲーム」みたいな緩いワーディングで訴求するだけでも、遊んでくれるユーザーは増えると思います。
というわけで今回はMOBAがなぜ日本で普及しないのか?その原因について考察してみました。
ちなみに「Arena of Valor」は本当に面白いので、まだプレイしていない人はぜひこの機会に遊んでみてください。
Arena of Valor
白熱のユーザー対戦が楽しめる大人気対戦ゲームアプリ
5対5のチームに分かれてリアルタイム対戦が楽しめます。
課金もできるけど、課金は強さに一切影響なし!
課金をしなくても楽しめる、実力のみで勝負が決まるゲームです。
伝説対決には100人を超える「伝説のヒーロー」が集結!
歴史上の偉人がヒーローとして多数登場します。
ヒーローは「ウォリアー」「タンク」「アサシン」「メイジ」といった6種類のクラスに分かれており、戦略や役割にあわせてヒーローを選択して戦っていきます。
「タンク」は打たれ強く、「メイジ」は魔法攻撃が強いなど特徴を活かしてヒーローを選び、バトルに勝利することで経験値やゴールドを獲得し、さらにヒーローを強くしていきます。
バトル中も簡易チャットやボイスチャットで連携もできるので
仲間と協力して勝利を掴み、世界最強のチームを目指しましょう!