自宅待機リモートワークの結果、「社内ニート」「勤労意欲低下」など様々な新たな現象が起こっている事をご存知でしょうか?
筆者の周りでもコロナウィルスをきっかけにした自宅待機、テレワーク推進によって「働き方」「会社勤務という就業形式」に大きな変化が生まれています。
実際にどんな事が現場で起こっているのか?
そして、このような状況に我々はどのような対応が求められるのか?
筆者の実体験と実際に筆者の周辺で起こっているリアルな状況を踏まえてご紹介します。
自宅待機リモートワークによって企業の現場で起こっている3つのこと
実際に仕事の現場では何が起こっているのか、現状の3つのリアルをについてお話しましょう。
①社内ニート続出
実際のところ決められた日々のルーチン業務を効率的に進めるためにリモートワークはかなり有効です。多くの無駄が省かれ必要最低限のコミュニケーションの中で、効率的に業務を進められるからです。
しかし、その一方で多くの「社内ニート」を作り出しつつあるのも事実です。
「社内ニート=適応能力が低い(いわゆる仕事ができない)」
といったケースもあてはまりますが、その一方で日々のルーチン業務の枠にハマらない、例えば「新しい事業を起こしていく」「新しいモノを提案して作っていく」といった求められるスキルレベルの高い業務は現状、後回しにされている状況です。
つまり「いまを乗り越えることが精一杯であり、未来はあまり考えられない」
といった企業が増える中で、日々のルーチン業務の枠に収まりきれない、むしろ優秀な人こそ社内ニートになりつつあります。
もちろん
「社内ニート=適応能力が低い(いわゆる仕事ができない)」
という人もいますが、テレワーク化によって「できる人」「できない人」が混在する形で社内ニートになりつつあるのが現状です。
②ZOOMオンライン会議による自己満足
その一方でテレワーク化によって「一見、忙しくなった人」もいます。
日々の業務を回している人にとっては、テレワーク前後で基本的に仕事量は変わりませんので、出社せず、それがZOOMなどのオンライン会議に置き換わっただけです。
オンライン会議になっても、仕事のスキルがアップしたわけではないのですが、オンライン会議の悪い部分は「仕事をしたような自己満足に浸れる」という点です。
横目で社内ニートを見ながら、自分は「仕事ができる」という勘違いを生んでしまい、むしろそこで満足することで「自分自身の成長を阻害」する結果を招きます。
また、「オンライン会議に出席することが仕事」と誤解する人も出てきており、会社としての成長や事業貢献に対する「本質に迫る部分」が現状のテレワークにおいてはすっぽり抜けている状態なのです。
これは企業の大きさによっても現場の状態は異なりますが、大企業であるほど、この状態は深刻になりつつあります。
③勤労に対するモチベーション低下
①②の状況を踏まえてどんなことが起きているかというと
本来、優秀で会社に貢献してきた人ほど「社内ニート」になる恐れがあり、社内ニートにならなくても「現状に対する不満や疑問」が明確に見えてくるようになり、
その一方で会社に貢献できていない人による「自己満足による慢心」が現場を支配する雰囲気が漂いつつあります。
わずか、数ヶ月の自宅待機リモートワークですが企業の生産性は確実に落ちているのです。
そして、これから間違いなく各企業の業績は悪化し、「社内ニート」だけでなく「日常業務を忙しく回している人」も、今の居場所が危うくなります。
その一方で、企業としてはリモートワーク化の流れは止められず、これからさらに加速していくでしょう。
働き方の変化に対して、いまやるべき5つの対策
現状はすでに厳しさを見せはじめていますし、そしてこれから厳しい未来が待っており、その現実を見せつけられることになるのは時間の問題です。
「日常業務を忙しく回している人」は日々をやりきることで精一杯で「現実」も「未来」も見えていません。また「自分は仕事ができている」という「自己満足による慢心」がこれから起こりえる「未来」を見えなくしています。
一方で優秀な人ほど、「未来」が見えており、未来に向けて行動を開始しています。リモートワークになってから、わずか数ヶ月しか経っていませんが、すでに大きな差がつきつつある事を多くの人は気づいていません。
未来が見えている人が、テレワーク、リモートワークの中でいま何をしているのか全部お話ししましょう。
①副業
多くの人が声に出して言わない(言えない)だけで「副業」をしています。これは紛れも無い事実です。
手に技術を持つデザイナー、プログラマーだけでなく、営業、マーケティング職も副業をすることでリスクヘッジをしています。そしてその勢いはリモートワーク化でさらに加速しつつあります。
なぜなら、これまでも既にやっていたけど、リモートワークによって会社に出社する必要がなくなったので、もっと副業に時間を割けるようになったからです。
自宅待機リモートワークの隙間を縫って、副業でオンライン会議をすることもできるようになり、今後、副業が本業になって起業を視野に入れている人も多いのです。
当人は気づいていないだけで、今の会社で「日常業務を忙しく回している人」との差は、リモートワーク化によってますます開いています。長い人生設計の中で、周回遅れにされている人もいるのです。
②副業や起業の検討や準備
一方で、これまで副業に踏み出せなかった人は、今回のリモート化によって真剣に副業を考え、その準備の「きっかけ」にした人も多数います。
「未来」が見えているけど、「行動するきっかけ」が見つけられなかった人にとって、今回のコロナウィルスの事象は十分なきっかけになったのです。
③転職活動
現在、多くの起業が新卒、中途採用を中断、もしくは見送りつつあります。
理由は今後の会社の経済状況が不透明である点と、適切な採用活動ができないことが理由にあげられます。
そして転職する側も、先の見えない状態で行動を起こすことを控えています。むしろ大企業に勤めていて給料が保証されている人ほどまず動こうとはしないでしょう。
ただし、1つだけ知っておいて欲しいことがあります。それは
「このような状況でも積極採用をしている会社は存在する」
「むしろ、このような状況ほど積極採用をしている会社ほど未来が見えている」
「一方で転職市場に対して優秀な人材は出てこなくなっているため(転職を控えているから)市場における競合が従来よりも低くなっている」
といったことです。
よって、むしろ「未来」が見えている人ほど、いま転職活動をしています。
そして転職活動がしやすくなっていることも原因のひとつです。
なぜなら自宅待機テレワークで会社に出社する必要もなくなり、かつ、いま採用活動をしているような会社ほど、人材採用に対する理解も深く、転職活動自体も面接がほぼZOOMなどのオンライン面接ですべて済んでしまう状況になっているからです。
実は優秀な人ほど、いま転職活動をしていますし、現在の状況が落ち着いて厳しい「未来」が現実味を帯びて目の前に立ちはだかった時に、優秀な人が続々と抜けていく状況があるのです。
そして、今の会社に残されるのは、未来が見えず「日常業務を忙しく回している人」だけです。そんな人だけで「未来」を作っていかなければなりません。
④転職はしないけど転職準備活動
いますぐ転職はしないけど、転職活動の準備をしている人も周囲には多いです。
実際に転職するにしても、
「転職サービスに登録」→「転職エージェントと会う(オンライン面談)」→「会社にエントリー」→「面接を受ける(オンライン面接)」
といった流れで最短で2週間、平均で1ヶ月超はかかります。
よって、実際に企業にエントリーまでしなくても、いつでもすぐに動けるように
「転職サービスに登録」→「転職エージェントと会う(オンライン面談)」
までは事前に進めておく方が、状況の変化にスピード感を持って対応できるからです。
よって「未来」が見えている人は、転職サービスに登録して、転職エージェントとコンタクトをいま取っています。
なぜなら年末にかけて、今の会社が急速に悪化し「リストラ」「早期退職」「給料削減」など様々な「未来」が彼らにはもう見えているからです。
IT企業はオンライン面接への理解が深いのと、今後の市場の変化にも強い業界です。
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⑤オンライン英会話
「副業」「転職」「起業」など様々な選択肢がある中で、その選択肢を模索しながら、優秀な人ほど、同時並行で「オンライン英会話」をしています。
既にやっていた人は、リモートワークによって回数や頻度を増やしています。そして、なかなか踏み出せなかった人も、これをきっかけに続々と「オンライン英会話」を始めています。
実際のところ「オンライン英会話」の入会数は爆増中であり、いま伸びている分野ですが、その背景には
「リモートワーク化によって日常の中で細切れ時間を自由に使えるようになった」
「未来への明確な不安に対する行動の表れ」
という点があります。
特に次の2大オンライン英会話の人気は高くなっています。
いずれも無料お試しサービスを行っていることもあり、人気に拍車をかけています。
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まとめ:人間が行動を起こすには「きっかけ」が必要
長い人生の中では、いろいろなことが起きます。
そして、これからも想像しなかったようなことが次々と起こるでしょう。
人間は「きっかけ」がなければ行動できない生き物です。常に行動するための言い訳として使える「きっかけ」を探しながら生きています。
そして、頭の中で「行動したい」と思っても、ほとんどの人が「きっかけ」を見つけられず行動を起こすことなく終わってしまいます。
しかし、今回のテレワーク化による仕事の変化は、長い人生の中でも非常にインパクトの大きな「きっかけ」になるはずです。
これほどのインパクトのある状況でさえ「行動するきっかけ」にできないなら、今後、行動に移すことなんてできないでしょう。
ピンチはチャンスです。
ぜひ、いますぐ行動してください。